皆さま、こんにちは。EBISU・パートナーズ・ジャパンの平出でございます。

前回の代表プロフィール詳細①に続いて、今回は起業後のキャリア(経営コンサルティング事業編)について記載させて頂きたいと思います。

■外資系生命保険会社への支援

2019年3月~2019年7月の間、外資系生命保険会社に対して、下記の3プロジェクトに関するプロジェクトマネジメント支援を実施しました。

「ALM/CFT態勢強化」「消費税改定」「元号改正」

法令および金融庁絡みのプロジェクトでしたので、比較的地味な印象でした。ただし、いずれも原則、期限遵守のプロジェクトでしたので、円滑なプロジェクト進行が求められました。エンド企業内で推進されているシステム開発プロジェクトを社員代替の立場で推進するのはこのプロジェクトが初めての経験でしたので、戸惑うことが多かったです。そのため、業務委託契約を受け入れて頂いた部署の部門長の方や、他のコンサルタントに相談させて頂きながら、プロジェクト推進をさせて頂きました。

特に注力したのは「ALM/CFT態勢強化」のプロジェクト(要件定義~システムリリースまで対応)でしたが、新契約締結の際の、契約審査前・審査中の段階、保険金の支払段階、等で業務フローを変更することになるため、営業担当者や契約審査部門、等の関係者に、何が変わるのか、今後、どの様な対応をする必要があるのかを周知する必要がありました。特に大変だったのが、新しくできた業務(既存業務フロー上、ある部署とある部署の業務連携する間の部分に該当した業務)について、どちらの部署が引き受けるのかを各部門長と合意をとっていくことでした。というのは、業務量を増やすことに各部署はネガティブな状況だったからです。To-Beの業務フローを作成し、ミーティングで何回も説明・説得しながら(言い回しに気を配りながら)合意にこぎつけていきました。ただ、とある部署で、本プロジェクトを運用した場合、その部署で業務量の増加が見込まれることを伝えた際、業務量が増えることをひどく嫌い、頑なに受け入れないことを主張された部門長がいらっしゃいました。本プロジェクトは金融庁から保険業界に対して態勢強化を求められているもので、必ず実施しなくてはいけない対応であったにもかかわらず、その様に主張される方がいるのか、と大変驚かされました。何度説得の場を設けても埒が明かず、最終的にはさらに上長から説得をして頂き、解決できました。また、プロジェクトメンバーに、全社事務を統括している部署がおり、その担当者が主張していることと、プロジェクトメンバーではないがALM/CFTに関してコンプライアンス観点であるべき像を持っているコンプライアンス部門の主張が食い違った際、どちらの意見を採用するのかプロジェクトとして判断しないといけないシーンがあり頭を悩ませました。コンプライアンス部門の担当者の考えをプロジェクトメンバーの業務統括部門の担当者へ伝え、納得できればそこで無事解決なのですが、そう単純にはいかず、プロジェクトメンバーの主張を確認して、さらにコンプライアンス部門の担当者へ伝えて温度感を確認して、歩み寄りが難しそうならミーティングをセットするという一連の流れが何度も出てきて中々大変でした。結局、コンプライアンス部門の方から嫌味を言われながらもプロジェクトメンバーの主張を採用させて頂きました。また、契約者へ影響が出るプロジェクトでしたので、顧客から入電があるコールセンター部署へ周知するためのミーティングも実施しました。ALM/CFT態勢強化という、業務運用系のプロジェクトで地味なイメージしかなかったのに、こんなに多くの部署を巻き込むことになるのかと改めて驚かされました。人と人の間に立って調整を重ねるPM・PMOの仕事はメンタルが相当削られるので、外部業者に依頼してでも対応してもらいたいというニーズがありそうだと身をもって体験しました。

なお、本プロジェクトで私が対応した業務を簡単に整理すると下記になります。

プロジェクト計画書作成、議事録作成、課題管理、WBS作成・管理、定例ミーティングアジェンダ作成、経営層への報告書取り纏め、部門間折衝対応、金融庁・内部監査対応取り纏め、ベンダーマネジメント(業務仕様・オペレーション調整、契約締結手続き対応)、社内通知作成・配信等。

■国内製薬会社への支援

2020年6月~2020年7月の間、国内系製薬会社に対して、営業基盤DX構築に伴う業務プロセス改革支援のプロジェクト(要件定義フェーズ)に参画しました。元請企業であるコンサルティング会社の一員の体でプロジェクトに参画しました。既に作成されていた業務一覧・業務フローを活用しつつ、エンド企業のビジネス部門へヒアリングをして、現行業務(As-Is)および将来業務(To-Be)の整理を実施しました。なお本プロジェクトは、元請企業であるコンサルティング会社が保有する営業支援システムをエンド企業に導入するプロジェクトで、導入後の世界観がエンド企業側で湧いていない部分がありましたので、システム仕様に詳しい方にヒアリングをさせて頂いた上で、導入後の世界観をパワーポイントで描き、エンド企業へ報告させて頂きました。本プロジェクトの難しかった点は、新型コロナウィルスが流行し出した直後のタイミングでしたので、エンド企業とのやり取りは全てWeb会議かメールであり直接会話ができなかったことと、私は先にアサインされていたコンサルタントの指示を仰ぎながら業務を進めていたのですが、当プロジェクトへの稼働率が50%で週に1度しか対面で会話ができなかったため、相談したいことが出た際にレスポンスが遅い場合、停滞してしまうことが度々あり、遠隔での意思疎通することの難しさを実感しました。なおサラリーマン時代に病院のコンサルティングは経験がありましたが、製薬会社の業務フローを確認すると知らなかったことも非常に多く、薬という商品がどの様なステークフォルダーを通して病院まで届いてくるのか知ることが出来て学びになりました。

■国内大手生命保険会社への支援

2020年8月~2020年9月の間、国内大手生命保険会社に対して、IFRS導入対応のPoC事前検討支援のプロジェクトに参画しました。元請企業であるシステム会社が保有するIFRSに対応したシステムをエンド企業である国内大手生命保険会社へ導入するプロジェクトで、システム会社の一員の体で対応しました。私の主な業務は、IFRSに関する生命保険会社・システム会社間のIF項目のマッピング対応でした。保険会社およびシステム会社側の項目定義を、生命保険会社側との定例ミーティング時にヒアリングあるいは製品仕様書等で把握し、対象項目を選定し、Excelでマッピングのサマリー一覧を作成しました。また、導入システムの製品仕様を報告資料へ整理する業務も一部担当しました。その他、定例ミーティングで出てきた課題事項を課題管理表に整理し解消したり、Q&A表の管理、議事録作成等を実施しました。

■ネット系証券会社への支援

2020年11月~2023年1月の間、ネット系証券会社向けに、下記プロジェクトに対するPM業務を実施しました。

「スマートフォンサイトリニューアル(ビジターサイト・カスタマーサイト、ログイン機能)」
「IPO/POスマホサイト構築」
「アライアンス強化支援 ~提携先企業のアプリへの保有資産情報API連携対応~」(5社分(5プロジェクト分))
「デバイス認証対応」
「ポイント付与業務の自動化」

上記プロジェクトはすべて、エンド企業であるネット系証券会社の社員代替の立場で参画させて頂きました。ユーザー部門側の社員代替ポジションでの支援は、上記、外資系生命保険会社のプロジェクトで経験がありましたが、システム部門側の社員代替ポジション、しかもPM担当は初めてでしたので、アサイン当初はプロジェクト推進が出来るか不安しかありませんでした。ただ大変有難いことに、エンド企業から相談者を用意して頂き、社内ルール上やプロジェクト推進上、不明な点が出た際は、都度、相談をさせて頂きました。

私が担当したプロジェクトは、利用者である投資家がアクセスする画面やログイン機能に関わるシステム構築・システム改修が発生する(顧客影響が大きい)プロジェクトが比較的多かったので、プロジェクト期間中の節目で実施する上層部への報告会では、プロジェクトとして、非機能要件をどの様に考えているのか、についての指摘が特に厳しくされました。1プロジェクト中に報告会は4回以上開催され、どれも緊張感があるもので手に汗握る状況でしたが、多くの指摘を頂きシステム開発プロジェクトにおいて特に注意を払わなくてはいけない観点を強く認識することができました。なお、上記の報告会を開催するにあたっては、所定のドキュメントを作成することが義務づけられており、報告会を所管している部署の事前チェックがありますが、このチェックが非常に厳しく、報告会に向けてプロジェクト進行中は計画的にドキュメント作成する必要があり毎度大変な思いをしましたが、一般的にプロジェクト推進をする上で必ず必要となる対応であるため、貴重な経験が出来ました。

また、エンド企業の提携先とのアライアンスを強化するためのプロジェクトに複数参加させて頂き、巨大プロジェクトの一端を担えたことは大変素晴らしい経験となりました。アライアンス強化プロジェクトのすべてがto C 向けのサービスでしたので、多くのプロジェクト関係者と協働してサービスを作り上げ、そのサービスをプレスリリースで発表し、世の中にリリース出来た時の達成感は格別でした。また、PMとして企業の窓口として対応することで、システム開発工程の呼び方、疑問点に対する確認の細かさ、等が会社によって大きく異なり、会社の特徴・カラーの違いを体感することが出来ました。

なお本エンド企業での、とあるプロジェクトを通じて私は、プロジェクト成功のキーとなることは人材であることを改めて実感することが出来ました。その際のエピソードは別のブログ記事で記載させて頂きます。

最後に、本エンド企業のプロジェクトで私が対応した業務を簡単に整理すると下記になります。

プロジェクト計画書作成、案件化事前確認会資料作成、要件一覧作成、要件定義書作成、テスト計画書作成、UAT支援、リリース計画書・リリース体制一覧・コンチプラン作成、リリース時稼働確認、その他、定例会ファシリテーション、上層部への報告、等を実施

以上が、起業後に実施した企業様への経営コンサルティング事業での話となります。当社新規事業として実施したコワーキングスペース事業については、別のブログ記事で記載させて頂きます。

ここまでご覧頂き、ありがとうございました。